Indo-European language family

概要
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クルド語は、印欧語族イラン語派の言語で、イラクやイラン、トルコやシリアで使用されています。

ペルシア語に近い語彙が多くあります。

北部方言のクルマンジュ語や、南のソラニ語などの方言があります。

母音が8つあるなど、ペルシア語、アラビア語などより複雑です。

クルド語のアラビア文字表現は一種独特です。アラビア語やペルシャ語の表記とは異なり、補助記号ではなく、文字によって母音を表記します。
a, i の長母音はアラビア語表記と同じですが、u の場合には、アラビア語で u の長母音であるところが短母音で発音します。
u の長母音の場合には、ﻭ waw を重ねて表現します。

母音表記がなければ、i の短母音として発音します。
a の短母音の表記は、h の子音字を使って表現します。
e, o の発音は、ﯼ ye や ﻭ waw の文字に、谷型の記号をつけて表現します。

[ɛː]
ئا [aː]
ێ [e]
ﺋﯽ [iː]
ۆ [o]
[œ]
ﻭﻭ [uː]
-(表記なし) [i]

子音字には、ペルシア語で使われる子音字のほか、ڕ ř(řey-tiz)、ڤ v(ve)、ڵ 「重いL」(lam-i-qalaw)が使われます。

アラビア語やペルシア語にはない、v の音があるため、ビデオなどの語が表現できます。ڤــيـــدﯾـۆ (video)

クルド語は、ローマ字やアラビア文字で表記します。上の表記は、ソラニ文字による表記です。