概要
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パキスタンでは、パンジャーブ語やパシュトゥーン語、シンド語、バローチ語などが使われます。


パキスタンは、ペルシア帝国の影響下にあったこともあり、ペルシア語の影響が見られます。文化的に、比ゆ・たとえにペルシアの聖人・逸話を用います。
パキスタンのパンジャーブ地方の地名は、パンジュ(=5、پنج)+アブ(=水、آب)というペルシア語起源といいます。 
インダス川とその支流、ジェーラム(Jhelum)川、チナーブ(Chenab)川、ラーヴィー(Ravi)川、サトラジ(Sutlej)川の流域を指すものです。

パキスタンはスンニ派の多い地域ですが、シーア派が15~30%を占めるといいます。タジキスタンとは、ワハーン回廊を隔てて国境を接しています。
ブット元首相、パキスタン建国に関わったジンナー(別名 カーイデ・アーザム)などシーア派といいます。
シーア派であるイランからの革命の輸出が、国内の不安定さを招いているという非難があります。

教育的には、ウルドゥーで初等教育を、英語で高等教育を行っています。
イランとインドにはさまれ、国家意識が希薄なパキスタンでは、テロ掃討に協調する体制を整えるのが困難な状況という認識があります。

パキスタン憲法142条では、連邦と州議会の役割がそれぞれ定められています。連邦立法リスト(Federal Legislative List)では、国防、外交、通貨、貿易など67項目が連邦の役割として、共同立法リスト(Concurrent Legislative List)で、刑法、刑事訴訟法、結婚、離婚、観光など47項目が連邦と州議会の共同の役割として、その他の事項を州議会が定めるものとしており、さらに権限が衝突する場合には、連邦法が優先する仕組みといいます。

腐敗した政権として非難の多いパキスタンですが、GDPが1人あたり2500ドルで25%が貧困という状態で、武器の売買での収賄などで批判があります。
パキスタンの労働人口の43%は農業に従事しています。

インド政府はムンバイでのテロがパキスタンの武装勢力によるものとして非難、政府間での協調を要請しています。
カシミールでは、インドと領土を係争中で、1998年には地下核実験を行っています。中国との軍事協力が非難されています。
中国とパキスタンは共同でJF17戦闘機を開発しており、2009年11月には1号機が完成、7年間でパキスタンが250機、中国が350機を保有する予定といいます(*)。

2009年ですでにテロによる被害が市民1780人警察780人、テロリストへの攻撃で5972人が死亡しています。
累計では、テロによる被害が市民7004人警察2637人、テロリストへの攻撃で12487人の被害が報告されています。

パキスタンのスワット渓谷は、戦闘のもっとも激しく行われた地方で、ウディヤーナとも呼ばれ、8世紀まで仏教の栄えた国で、中心地はサイドゥー、100万人が住み、ユースフザイー族が1917年には独立国家を形成。「バードシャー」と呼ばれたアブドゥル・ワドゥード、後継者のジャハーンゼーブと、サイドゥー・バーバーを先祖とする一族が支配していたといいます。